未来に残したい美しき平塚海岸
平塚海岸に横たわる樹林地は湘南エリアにおいてもとても貴重な緑です。約100年近く前に人の手により植えられたものであり、浜と林にはハマヒルガオなどの貴重な植生と生態系もあります。以来、我々の生活を風や砂から守りながら自然のバランスを保ち働いてくれています。
浜や海からのぞむ景色には人工物がなく神奈川百景と選定された景勝地もあり、国道側からではなかなか想像できないのどかな自然がそこにはあります。湘南のものとは想像しがたいほど雄大で美しいものです。

そんな自然がある平塚市は海岸エリアの魅力アップに力を入れることを決めました。選定されたエリアのひとつの「龍城ヶ丘エリア」には廃止されたプール(7000平方メートル、平成26年3月廃止)があります。
市は今回公園整備と商業施設をこのエリアに建設する計画を発表しました。計画範囲内には防砂林を含めた林があります。もともとは県のものである林も事業開発のために切ることが可能となりました。
平成29年6月より新設されたparkpfi法を用いて平塚行政は、選定までは携わるものの、選定後は民間主導でこの計画を進めれらるように動いてます。(※parkpfi参照)
計画概要は、公園施設の建設、維持運営費の一部(どの程度かは不開示)を民間が負担する代わりに、公有地に商業施設建設の許可並びに事業許可するというものです。新設される施設にこの法案が使われるのは日本初ということです。事業規模は最大30,000平方メートル、袖が浜扇の松交差点からから虹ヶ浜にある林と砂浜が工事予定地に含まれています。規模によっては樹林地は切られ、浜辺は埋めたてられ、大規模な商業施設が建設されてしまいます。詳細は未確定な部分が多く、行政の今後の動きに心配と関心の目が集まってます。
このままでは、平塚の財産とも言えるのどかな雰囲気と豊かな自然が今後失われてしまうかもしれない状況です。
市は当初、2020年の完成を目標にしていました。
現在も計画は進行しているようですが、2018年5月の住民説明会を最後に行政からの進行状況はなにも公開されず、詳細は不明となっておりました。
その1年後、平塚市は2019年5月、平塚市ホームページにて龍城ヶ丘ゾーン公募案を発表し、来たる2019年6月29日に説明会、及び意見交換会をするとホームページで発表しています。
6月29日 平塚市教育会館3F 13:30〜
花水公民館 18:00〜
- 2019/6/27 更新 -